大吟醸がおいしいお酒? 特定名称酒について、やさしく解説!

コラム

「大吟醸(だいぎんじょう)」と聞くと、よく“高級なお酒”というイメージを持つことが多いですよね。そのほかにも、いろいろな名前がついた日本酒が店頭に並んでいます。

“大” が付くから、おいしいはず!

と思われるかもしれないですが、必ずしもそうではないかなと個人的には思います。

私は、大吟醸は、“贅沢なお酒” と思っていて、その理由も含めて、
日本酒の特別な分類「特定名称酒(とくていめいしょうしゅ)」について、この記事では解説しようと思います。

日本酒を選ぶときの一つの目安として知りたい方のお役にたてれば、うれしいです。

特定名称酒とは?

日本酒は大きく分けると「普通酒(ふつうしゅ)」と「特定名称酒(とくていめいしょうしゅ)」に分かれ、特定名称酒と名乗るための条件は、法律で決められています。

ざっくりとした分け方としては、法律が定める基準を満たして作られた日本酒が、“特定名称酒” 、それ以外が、普通酒 という分け方です。

特定名称酒になると、さらに8種類の分類がありますが、
その分類を紹介する前に、精米歩合(せいまいぶあい)を知っておくと、よりわかりやすいです。

精米歩合

日本酒はお米を削って(精米して)作ります。お米をどれくらい削ったのかを表したのが
「精米歩合」です。

  • 精米歩合50% → お米を半分まで削る
  • 精米歩合70% → お米を3割だけ削る

数字が小さい方が、お米をより削り、心白と呼ばれるお米の中心の部分だけを使って作られたことになります。一粒の半分しか使わないお酒なんて、贅沢ですね。


削るほど雑味が減ると言われていますが、最近は、あまり削らないで作られた日本酒も登場してきています。
個人的には、精米歩合は参考にはしますが、美味しさや品質を表してはいないのではないかな
と思っています。

特定名称酒の種類

分類名原料・醸造アルコール精米歩合の基準
純米大吟醸酒米+米麹50%以下
大吟醸酒米+米麹+醸造アルコール50%以下
純米吟醸酒米+米麹60%以下
吟醸酒米+米麹+醸造アルコール60%以下
特別純米酒米+米麹60%以下 または 特別製法
特別本醸造酒米+米麹+醸造アルコール60%以下 または 特別製法
純米酒米+米麹制限なし(精米歩合の規定なし)
本醸造酒米+米麹+醸造アルコール70%以下

「お米の削り具合」「醸造アルコールを添加しているかどうか」で分けると分かりやすいです。

50%まで削る(お米の半分まで削る)と「大吟醸」、醸造アルコール無添加のお酒が「純米」と名乗ることができます。
これだけ覚えておくだけでも、お店のメニューを見る目が変わると思います。

ちなみに、私は、純米吟醸 の日本酒が一番好きです!

次は “酒米” について書きたいと思います。

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