このブログでは、初めて本醸造の日本酒のレビューをします。
本醸造は、特定名称です。
過去の記事で、特定名称酒や本醸造に添加してある醸造アルコールについて、やさしく解説した記事がありますので、よければ参考にしてみてください。
「楽器政宗(がっきまさむね)」は、緑のラベルに和風な絵柄と、古風な日本酒の雰囲気がありますが、味わいはとてもモダンで飲みやすい特徴を持っている日本酒です。
この記事はこんな人におすすめ
- 純米酒以外の日本酒で、まず試してみるべきものを探していた
- 本醸造で、おすすめの日本酒を探している
- 日本酒初心者で、まずは飲みやすい日本酒を試してみたい
楽器政宗は、居酒屋でも、よく出会う日本酒だと思いますので、この記事を読んで、この緑のラベルや「楽器政宗」という名前の日本酒に興味を持っていただけるとうれしいです!
「楽器正宗 本醸造 中取り」とは?

「楽器政宗」は、福島県にある大木代吉本店が醸す日本酒です。
「楽器正宗」の名前は、宮内庁の雅楽師で君が代の作曲者とされる奥好義(おく よしいさ)が酒造を訪れた際に「酒造りも楽器を奏でることも、元は同じく神様への捧げ物」と言われたことに由来しているとのこと。
お酒を絞る段階の中心部分だけを瓶詰めした「中取り」のものになります。
基本情報(スペックはこちら)

製造元 | 大木代吉本店 |
特定名称 | 本醸造 |
アルコール度 | 16度 |
精米歩合 | 麹米 60% 掛米66% |
特徴 | 要冷蔵、無濾過無加水 |
【シュゴリラくんレビュー】実際に飲んでみた感想
香り:メロンやさくらんぼの様な香り
香りは、やや落ち着いた印象を持ちましたが、口に含むとメロンやさくらんぼの様な香りがします。昔ながらの日本酒というよりは、果物の様な吟醸香を持っている日本酒です。
味わい:さっぱりとした甘味、本醸造らしいキレの良さ
ひと口含むと、香りと共に甘味を感じ、後味はキレが良く、さっぱりとした印象を持ちます。
甘口の中でもドライな雰囲気がありますが、間違いなく飲みやすい部類には入る味わいです。
開栓後1週間:やや甘味と香りに深まりを感じる
火入れのお酒ということもあり、味わいに劇的な変化はありません。しかし、開けたてのフレッシュ感と比べると、やや香りがはっきりとし、口に含んだ時の甘みが少し増したように感じられました。角が取れて、よりまろやかに落ち着いた印象です。
よりダイナミックな味の変化を楽しみたいのであれば、火入れをしていない「生酒」に軍配が上がるかもしれません。
まとめ:味、香り共にバランスのとれた飲みやすい日本酒
「楽器政宗」は、甘味や香りのバランスがよく、本醸造らしいキレの良さも持ち合わせていると思われました。それは、食事と合わせても、お酒単体でも幅広く楽しんでもらえる日本酒になっていると思われます。
「楽器正宗 本醸造 中取り」は、食中酒としても、ゆっくりと日本酒だけを楽しむシーンでも、どんな場面でも、十二分に満足感を与えてくれる、そんな日本酒だと思われます。
今回も、素晴らしい日本酒に出会えました。
日本の杜氏さんたちに、心からのリスペクト! ウホッ♪
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